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アワード運営DX

アワード運営デジタルトランスフォーメーション(DX)

表彰の目的

人を表彰するノーベル賞、国内では京都賞、デザインを表彰するA' Design Award and Competition、国内ではグッドデザイン賞を頂点に、各国、各組織で数多くの表彰制度が運営されています。

表彰制度は、どれが優れているかを審査し、表彰することで表彰内容の認知度向上を図り、文化・産業の発展に資することを目的としています。また同時に主催者およびスポンサーは、表彰に関係する対象者、審査員、利用者、メディアの耳目を集めることで直接的、間接的なリターンを狙っています。


表彰事業運営の現状

表彰制度は、
①表彰分野において制度が認知されていること
②多くの候補者から選出されること
③審査が公明正大であること
が要件と目されますが、現状の表彰制度は乱立ぎみ、玉石混交、運営プロセスの低生産性等、様々な課題を抱えており、表彰事業に関わる主催者、スポンサー、応募者、審査員、そして表彰内容に関心を寄せる利用者にとって大きな変革期を迎えています。
とりわけ、公的機関、民間機関の多くの産業系の表彰事業では、現在でもその多くが応募方法にWORDやEXCEL様式を採用しており、その後に続く審査から受賞発表までの業務プロセスがアナログ処理されており、応募件数の伸び悩みと併せ、重要な改善課題となっています。
表彰事業運営のデジタル化は、主催者側の生産性の向上期待が少ない点、審査員にITリテラシーが必要になる点、予算に関わるステークホルダー(利害関係者間)の合意形成が難しい点などから、国内では長年、見過ごされてきましたが、欧米では応募から審査、公表までを一貫管理、自動化できるアワード管理ソフトウエアの導入が進展しており表彰事業に関係する応募者、審査員、事業運営者の生産性を向上させ、また、スポンサーやメディアへ訴求効果を高めています。
アワード管理ソフトウエアに関する2022年の調査では、欧米でのアワード管理ソフトウエアの導入済み組織は約36%、導入意向を持つ組織は約24%、計60%となっており、その効果として事務局スタッフ業務の84%削減、58%の応募増、さらに応募者の満足度が100%に近いとの調査結果になっています。

事例:RCSA Industry Awards、Award Force を活用して参加者が 35% 増加

概要 RCSA Industry Awards は21 年間にわたって運営されており、「世界の仕事」のリーダーシップと権限付与を通じて生活、コミュニティ、経済を改善するというビジョンを掲げ、オーストラリアとニュージーランドの人材採用および人材派遣部門の優秀さを表彰しています。 
 課題 従来、RCSA は調査プラットフォーム、スプレッドシート、ワード プロセッサを組み合わせて使用​​しており、課題は、プロセスを簡素化しながらエクスペリエンスを向上させることでした。
 解決  アワード管理ソフトウエアによる課題解決
  • アクセシビリティ– プラットフォームは 100% オンラインであり、すべてをセットアップすれば、プログラム マネージャーはほとんど必要としません。これにより、参加者、審査員、プログラム マネージャーなど、すべてのユーザーのエクスペリエンスが改善されました。 
  • プロフェッショナリズム– Award Force は洗練されたプラットフォームを提供し、業界におけるRCSAの地位に相応しく、よりプロフェッショナルな「視覚的イメージと雰囲気」を表彰プログラムに与えました。 
  • ブランディング– プラットフォームはプログラムにアカウントのテーマ設定やスポンサーとの共同ブランド機能を利用して、各部門賞にスポンサーロゴを表示しブランディングが効果的に行えるようになりました。
  • ユーザー エクスペリエンス– 簡素化されたオンライン機能により、プログラムの応募者、審査員、運営事務局担当者にシンプルなエクスペリエンスが提供できました。 
  • 監視– 表彰事業の運営管理が容易になったことで事業が急速に成長しました。Award Forceにより、誰がアカウントを作成し、誰がエントリーを開始し、誰がエントリーを放棄したかが確認でき、 35% の成長を達成する鍵になりました。
結果2019 年、RCSA Industry Awards には前年より 35% 多い応募があり、表彰事業と業界での認知度にプラスの影響を与えました。そして、2020年も増加しており前年比23%増加しています。 
日本国内でも、コロナ禍を経て、表彰事業はいままさにデジタルトランスフォーメーションによる変革期を迎えています。